第二戒「なんじ、神の名をみだりに呼ぶなかれ」では何を禁じていますか。
第二戒「なんじ、神の名をみだりに呼ぶなかれ」では、
1. |
神の御名を、軽々しく、尊敬の念なく口にすること |
2. |
神、聖母マリア、聖人を冒涜することばをはくこと |
3. |
偽りの誓いや無益で不正な誓いを神の名においてたてること |
を禁じています。
軽々しく、尊敬の念なく神の御名を口にするとはどんなことですか。
軽々しく、尊敬の念なく神の御名を口にするとは、神の御名およびイエズス・キリスト、聖母マリア、聖人など特に神と関係深い人々の名前を嘲笑したり、腹だちまぎれに使ったりすることです。
冒涜とは何ですか。
冒涜とは、ことばやおこないをもって、神、聖母マリア、聖人あるいは聖なるものを蔑視したり侮辱したりすることです。
冒満とのろいとのちがいは何ですか。
冒涜とは神、聖母マリア、聖人に対して軽蔑の念を持ち、侮辱することで、のろいとはわが身あるいは他人にわざわいを願うことです。
誓いとは何ですか。
誓いとは、神の御名のもとに、何かを証言し、約束することです。
どんな誓いも禁じられていますか。
どんな誓いをたててもいけないというわけではありません。誓いが必要なときもあり、そのような場合には正当であるだけでなく、神に誉れを帰するよいおこないとなります。ただし、誓いは真実、正義、判断をともなったものでなければなりません。
真実に欠ける誓いとはどんな誓いですか。
真実に欠ける誓いとは、うそであると知っていることや、うそであると思っていること、あるいは、果す意志がないことを誓うことです。
判断もなく誓うとはどんなことですか。
熟慮せずに軽々しく誓ったり、大して重要でもないことをわざわざ誓うことです。
正義に背いて誓うとはどういうことですか。
復讐や盗みなどのように正義に反することを誓うことです。
正義に反する不正な誓いを守る義務がありますか。
そのような誓いを守る義務はないばかりか、もし果せば、神と教会の掟を破り、罪を犯すことになります。
偽りの誓いをたてる者はどんな罪を犯しますか。
偽りの誓いをたてる者は、無限の真理である神をうその証人に立てることになりますから、神の名誉をそこなうという大罪を犯します。
第二戒では何を命じていますか。
第二戒では、神の御名を敬い、誓いのほか誓願を守ることを命じています。
誓願とは何ですか。
誓願とは、可能な、よりよい善について、神にする約束のことで、神から命じられたこととしてこの約束を守らなければなりません。
誓願を果すことが、全体的にしろ、部分的にしろ、困難になった場合はどうしますか。
誓願の内容に応じて、司教か教皇に誓願の取りかえか免除を願いでることができます。
誓屏を破ると罪になりますか。
誓願を破ると罪になります。従って、罪を犯す危険をさけるためにも、司祭や思慮深い人の指導を受け、熟慮の上誓願をたてなければなりません。
聖母マリアと聖人に対して誓願をたてることはできますか。
誓願は、神にだけする約束です。しかし、聖母マリアや聖人を敬うために神に何かを約束することはできます。