< 戻る

目次へ

次へ >

隣人に関する戒め

第四戒について

  1. 第四戒「なんじ、父母を敬うべし」では何を命じていますか。

    第四戒「なんじ、父母を敬うべし」では、父母を敬愛し、罪でない限り何事においても従い、霊的、物的に父母を助けることを命じています。

  2. 第四戒では何を禁じていますか。

    第四戒では、ことば、行ないその他によって父母を侮辱することを禁じています。

  3. この戒めの「父母」は他にだれを含みますか。

    この戒めの「父母」は、教会や社会での目上の人をも含みますから、当然目上の人に従い、敬愛しなければなりません。

  4. 父母が子供に命令する権威と子供が父母に従う義務とは、どこからくるのですか。

    父母が子供に命令する権威と子供が父母に従う義務とは、神からきます。神は家族を定め、人が心身の成長をとげるために必要な手段を与えるようお命じになりました。

  5. 父母には子供に対してどんな務めがありますか。

    父母は子供を愛し、養育し、宗教および社会的教育を受けさせ、よい模範を示し、罪の危険から子供を遠ざけ、その欠点をただし、子供が神のお招きになる身分を受け入れることができるように助ける務めがあります。

  6. 神は完全な家族の模範をお示しになりましたか。

    神は完全な家族の模範を聖家族の中にお示しになりました。イエズス・キリストは、三十才になるまで、すなわち永遠の父なる神がお与えになった福音宣教の使命に従事し始めるまで聖母マリアと聖ヨゼフに従って生活しておられました。

  7. 家族がそれぞれ離ればなれで生活していても、必要なものをすべて満たすことができますか。

    家族がそれぞれ離ればなれで生活していれば、必要なものをすべて満たすことはできません。個々の家族の完成と幸福のために互いに助け合うことが必要です。そのため一致結束して社会を形成することが必要だったのです。

  8. 社会とは何ですか。

    社会とは、多くの家族の結合体で、指導者の権威のもとに、相互の完成と福祉安寧を獲得するため助け合う集団のことです。

  9. 社会を統治する権威は、何に由来しますか。

    社会を統治する権威は、究極的には神に由来するもので、神は共通善のため社会が形成されることを望んでおられるのです。

  10. 社会を統治する権威に従い、それを尊重しなければなりませんか。

    社会の構成員は、みな統治する権威に従い、それを尊重する務めがあります。それは、この権威が究極的に神から来るだけでなく、共通善からみてもそうあるのが望ましいからなのです。

  11. 社会の権威が定める法には従わねばなりませんか。

    神法に反しない限り、イエズス・キリストの命令と模範にならって、社会の権威が定める法にはすべて従わねばなりません。

  12. 社会の構成員は、法に従う義務のはかにどんな務めがありますか。

    社会の構成員は、互いに協調して生活し、徳義にかなった平和で明るい社会を作り、公益の繁栄に協力しなければなりません。

< 戻る

目次へ

次へ

ページに直接に入った方はこちらをクリックして下さい→ フレームページのトップへ
inserted by FC2 system