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第五戒について

  1. 第五戒「なんじ、殺すなかれ」では何を禁じていますか。

    第五戒「なんじ、殺すなかれ」では、他人のためであれ、自分のためであれ、殺人や傷害のように身体に危害を加えること、また同様に、言葉で人を傷つけたり、人の悪を望むことを禁じています。この戒めは自分自身を殺すこと、つまり自殺も禁止しています。

  2. なぜ人を殺すことは重大な罪ですか。

    人を殺す者は、神だけが持っておられる人間の生命に関する権利を不尊にも奪いとり、人間社会の安定秩序を破壌し、この世における最高の自然的善である生命を人から奪うからです。

  3. 人の生命を奪うことが正当な場合がありますか。

    人の生命を奪うことが正当であるのは、正しい戦争で戦うとき、国家の命令により死刑を執行するとき、また不当な侵略者に対してやむを得ず正当防衛するときなどです。

  4. 第五戒では人の霊魂に害を与えることを禁じていますか。

    神は、第五戒でつまずきによって人の霊魂をそこなうことを禁じておられます。

  5. つまずきとは何ですか。

    つまずきとは、人に罪を犯す機会を与えるようなあらゆることば、行ない、おこたりなどのことです。

  6. つまずきは重大な罪ですか。

    霊魂を破滅させることによって、神の最も偉大なわざであるあがないの御業を妨げ、人から身体より尊い恩恵の生命を奪い、霊魂を死に至らしめ、多くの罪の原因となりますから、つまずきは重大な罪です。それゆえ、神は、つまずきを与える人は厳しく罰せられるであろうと注意なさいました。

  7. 第五戒で神はなぜ自殺を禁じておられますか。

    第五戒で神が自殺を禁じておられるのは、人間は自分の生命の主人ではないからです。その上、教会は、自殺者には教会埋葬を拒否します。

  8. 第五戒では決闘も禁じられていますか。

    決闘は自殺や殺人と同じように悪ですから、第五戒では決闘も禁じられています。たとえ傍観者としてであっても、すゝんで参加すれば破門されます。

  9. 死の危険がない決闘も禁止されていますか。

    死の危険がない決闘も禁止されています。自殺や殺人が禁じられているだけでなく、自分や人を故意に傷つけることも禁じられているからです。

  10. 自分の名誉を守るためであれば決闘は許されますか。

    決闘によって恥辱が晴らされるというのは間違った考えであり、決闘のように、不正で、非理性的で、野蛮な行為では名誉を回復することなどできませんから、自分の名誉を守るためであっても決闘は許されません。

  11. 第五戒では何を命じていますか。

    第五戒では、敵を許し、すべての人々の善を望むことを命じています。

  12. 人の身体や霊的な生命に危害をおよぼした人は、どうしなければなりませんか。

    人に危害をおよぼした人は、告解をするだけでは充分ではありませんから、加えた害を補償し、教えた誤りを徹回し、よい模範を示し、おかした悪のつぐないをしなければなりません。

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