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堅信

  1. 堅信の秘跡とは何ですか。

    堅信とは、聖霊を授け、霊魂にイエズス・キリストの兵士としての印章を刻み付け完全なキリスト信者にする秘跡です。

  2. どうして堅信によって完全なキリスト信者になるのですか。

    堅信によって完全をキリスト信者になるのは、信仰がかためられ、洗礼において受けた徳と賜物を一層ゆたかに授けられるからで、堅信という名称もそこに由来します。

  3. 堅信において受ける聖霊の賜物とは何ですか。

    堅信において受ける聖霊の賜物とは、上智、聡明、賢慮、剛毅、知識、孝愛、敬畏。

  4. この秘跡の質料は何ですか。

    この秘跡の質料は、司教による接手と受ける人の額にする聖香油の塗油です。

  5. 聖香油とは何ですか。

    聖香油とは、司教が聖木曜口に香(バルサム)を混ぜて聖別した油のことです。

  6. この秘跡に用いられる油と香は何を示しますか。

    この秘跡で注がれる油は、聖霊の恩恵がゆたかに注がれ、信仰をかためることを示します。一方、香り高く、腐敗することのない香は、堅信を受けた人が、恩恵に強められ、キリスト教的な徳の香りを放ち、悪徳による腐敗から逃れることを示します。

  7. 堅信の形相は何ですか。

    堅信の形相は、「たまものである聖霊のしるしを受けなさい」ということばです。

  8. 堅信の秘跡を授けるのはだれですか。

    本来、堅信の秘跡を授けるのは司教ですが、特別の場合には、司祭もこれを授けることができます。

  9. どのようにして堅信の秘跡を授けますか。

    堅信は、それを授ける人が受ける人の上に手をおき、額に聖香油を塗りながら、形相のことばを唱えます。

  10. なぜ額に塗油しますか。

    額は恐れと恥しさのしるしのあらわれる部分ですから、額に塗油するのは、堅信を受ける人がキリスト信者の名と身分を恥じないだけでなく、信仰の敵を恐れることがないようにという意味です。

  11. 以前には、堅信を受ける人の頬を軽く打っていたのはなぜですか。

    堅信を受ける人の頬を軽く打っていたのは、イエズス・キリストヘの信仰のために受ける屈辱や労苦をおおしく耐え忍ぶべきことを教えるためでした。

  12. 信者はみな堅信の秘跡を受けなければなりませんか。

    信者はみな堅信の秘跡を受けなければなりません。また、目下の人にも受けさせるようにしなければなりません。

  13. 堅信の秘跡は何才のとき受けるのが望ましいですか。

    堅信の秘跡は七才ぐらいのとき受けるのが望ましいでしょう。それは七才ぐらいになれば、誘惑を感じ始めるのが普通である上に、秘跡の与える恩恵についても充分自覚でき、秘跡を受けたことをあとになっても憶えていることができるからです。

  14. 日本では何才頃授ける習慣になっていますか。

    日本でも、物事をわきまえる年令になってから授けられますが、成人の場合は、受洗後、機会のあるときに受けることになっています。

  15. 堅信を受けるにはどのような準備が必要ですか。

    聖信を受けるには、成聖の恩恵をもち、信仰の主要な奥義をよく学び、尊敬と信仰心をもつ必要があります。

  16. 堅信を二度受けると罪になりますか。

    堅信は霊魂に印章を刻み付ける秘跡の一つですから、一度だけしか受けることはできません。二度受ければ汚聖の罪を犯すことになります。

  17. 堅信で受けた恩憲を保つために何をすべきですか。

    堅信で受けた恩恵を保つためには、祈りの精神を持ち、善業を行ない、世間体を気にせずにイエズス・キリストの掟に従わなければなりません。

  18. なぜ堅信にも代父母がありますか。

    それは、代父母がことばと模範によって、堅信を受ける人に救いの道を歩ませ、霊的な闘いにおいても助けるためです。

  19. 代父母になる条件は何ですか。

    代父母は、役目にふさわしい年令に達している堅信を受けたカトリック信者で、キリストの教えを知り、キリスト教的な模範的な生括を送る人でなければなりません。

  20. 代父母と堅信を受ける人との間に親族関係が生まれますか。

    代父母と堅信を受ける人との間には、霊的な親族関係が生まれますが、婚姻の障害にはなりません。

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