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聖書について

  1. 神が啓示された真理はどこに見出すことができますか。

    神が啓示された真理は、聖書と聖伝に見出すことができます。

  2. 聖書とは何ですか。

    聖書とは、預言者、聖書記者、使徒、福音史家たちが聖霊の神感によって書き記した一連の書物で、教会が正典と認め受け入れたものです。

  3. 聖書は幾部から成っていますか。

    聖書は旧約聖書と新約聖書の二部から成っています。

  4. 旧約聖書とは何ですか。

    旧約聖書とは、イエズス・キリスト以前に神感によって書かれた書物です。

  5. 新約聖書とは何ですか。

    新約聖書とは、イエズス・キリスト以後に神感によって書かれた書物です。

  6. 聖霊の神感とは何ですか。

    聖霊の神感とは、

    1.

    聖書の著者に筆をとる心を起こさせ、

    2.

    その知恵と意志とを書くべきものに向かわせてそれを書かせ、

    3.

    書くときに誤りがないように導く神の超自然の御助けです。

  7. 聖書の正典とは何ですか。

    聖書の正典とは、教会が確かに聖霊の神感によって書かれたものであると認めた一連の書物のことです。教会は聖伝によってのみ、どの本が聖書の正典に属するかをはっきりと知ることができます。

  8. なぜ聖書は書物中の書物と言われますか。

    聖書が書物中の書物と言われるのは、その内容と主な著者が崇高であるからです。

  9. 聖書に誤りがあり得ますか。

    聖書に誤りはあり得ません。聖書は神の霊感によって書かれたもので、そのどの部分も神を著者としていただいているからです。

  10. 聖書の写本や禰訳に誤りはあり得ますか。

    聖書の写本や翻訳には、写本家や翻訳の誤りはあり得ます。しかし、カトリック教会が校閲し、認可した版には、信仰と道徳に関する誤りはあり得ません。

  11. 信者はみな聖書を読む義務を有しますか。

    信者にとって聖書を読むのは非常に有益で、大いに勧められています。しかし、聖書の主な内容は、すでに教会の教えに含まれていますから、すべての信者が聖書全部を読む義務を有するわけではありません。

  12. 聖書のどの翻訳を読んでもよいのですか。

    聖書のどの翻訳も、カトリック教会によって、原典に忠実であると認められ、教会の認めた注釈を備えている限り、読むことができます。

  13. なぜ教会が認可した翻訳しか読むことができないのですか。

    教会が認可した翻訳しか読むことができないのは、教会だけが聖書の正当な保護者であるからです。

  14. 聖書の真の意味は、だれを通して知ることができますか。

    聖書の真の意味は、教会を通してのみ知ることができます。教会だけが、聖書の解釈において誤りを犯すことがないからです。

  15. プロテスタントの人から新教の聖書を読むように渡されたとき、カトリック信者はどうしますか。

    プロテスタントの人から新教の聖書を読むように渡されたとき、カトリックの信者は、それを読むべきではなく、手元にも置かないようにします。

  16. なぜカトリック教会は新教の聖書を禁じるのですか。

    カトリック教会が新教の聖書を禁じるのは、内容に変更が加えられ、誤りを含んでいたり、意味の難しい章句の解釈に誤りがあったり明白な説明に欠けているために信者の信仰に悪影響を与えるからです。そのため、たとえ以前にカトリック教会が認めた聖書であっても、教会が認める注釈を加えない改定版は禁じられています。

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