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愛の徳について

  1. 愛の徳とは何ですか。

    愛の徳とは、神が霊魂に注入される超自然徳で、これによって人は、神を神ゆえに、何ものにもまして愛し、また神のために隣人を自分と何じように愛します。

  2. どういう動機から神を愛さなければなりませんか。

    神を愛するのは、神が最高善であり、無限の善性と完全性を有しておられるからで、神を愛せよという掟から、また授かった多くの恵みのためでもあります。

  3. どのようにして神を愛さねばなりませんか。

    何ものにもまして、心を尽し、精神を尽し、霊を尽し、力を尽して神を愛さねばなりません。

  4. 何ものにもまして神を愛するとはどういう意味ですか。

    何ものにもまして神を愛するとは、最も完全だと考え愛するあらゆる被造物にもまして神を愛し、全てを投げうっても神を侮辱したり、神への愛を失ったりしない覚悟があるという意味です。

  5. 心を尽して神を愛するとはどういう意味ですか。

    心を尽して神を愛するとは、愛情をことごとく神にささげることを意味します。

  6. 精神を尽して神を愛するとはどういう意味ですか。

    精神を尽して神を愛するとは、すべての思いを神に向けることを意味します。

  7. 霊を尽して神を愛するとはどういう意味ですか。

    霊を尽して神を愛するとは、霊魂の能力すべてを神にささげることを意味します。

  8. 力を尽して神を愛するとはどういう意味ですか。

    力を尽して神を愛するとは、絶えず神への愛に成長し、何事も、つねに神への愛と神をおよろこばせする望みに動かされて果すことを意味します。

  9. なぜ隣人を愛さねばなりませんか。

    隣人を愛さねばならないのは、神がそうお命じになったから、また、人はみな神のかたどりだからです。

  10. 敵をも愛すべきですか。

    敵をも愛すべきです。敵も私たちの隣人であり、イエズス・キリストも敵を愛するようにとはっきりお命じになったからです。

  11. 人を自分と同じように愛するとはどんなことですか。

    人を自分と同じように愛するとは、自分に望む善をできる限り、人のために望み、与え、さらに、人には悪を望まず、悪を働かないことです。

  12. 自分を正しく愛するとはどのようなことですか。

    自分を正しく愛するとは、神への奉仕につとめ、神にすべての幸福を求めることです。

  13. どのような罪を犯すと愛の徳を失いますか。

    大罪を犯せば、愛の徳を失います。

  14. どのようにすれば一旦失った愛の徳を再び得ることができますか。

    神への愛の行為および痛悔とよい告解によって、一旦失った愛の徳を再び得ることができます。

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