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罪とその種類

  1. 罪には幾種類ありますか。

    罪には、原罪と自罪の二種類があります。

  2. 原罪とは何ですか。

    原罪とは、入祖アダムの不従順の罪ですが、その子孫にも伝わりました。そのため人は生れながらにしてこの罪を持っています。

  3. アダムの罪はどんな害を与えましたか。

    アダムの罪が与えた害は、恩恵の喪失、楽園からの追放、無知、悪への傾き、死をはじめとするあらゆるわざわいです。

  4. 原罪はどのようにして消すことができますか。

    原罪は洗礼によって消すことができます。

  5. 自罪とは何ですか。

    自罪とは、物事をわきまえる年令に達した者が自由意志をもって犯す罪のことです。

  6. 自罪には幾種類ありますか。

    大罪と小罪の二種類があります。

  7. 大罪とは何ですか。

    大罪とは、神の掟を破ることで、これによって神と他人や自分に対する重大な過失を犯します。

  8. なぜ大罪と呼ばれますか。

    大罪と呼ばれるのは、成聖の恩恵を失わせることによって、肉体の生命である霊魂の命を奪い、霊魂に死をもたらすからです。

  9. 大罪は霊魂にどのような害を与えますか。

    大罪は、霊魂から神の恩恵と神との親しさを奪い、天国への道を閉ざし、すでに獲得した功徳を取り去り、新たな功徳を得ることを不可能にし、霊魂を悪魔に隷属させ、さらに地獄とこの世の罰を招きます。

  10. 大罪が成立するには、重大な事柄のほかにどのような条件がそろったときですか。

    大罪が成立するのは、重大な事柄のほかに、重大であることをはっきり意識し、完全に承諾して犯すという条件がそろったときです。

  11. 小罪とは何ですか。

    小罪とは、神の掟にわずかに背くことで、これによって、神と他人や自分の義務に反する軽い過失を犯します。

  12. なぜ小罪と呼ばれますか。

    小罪は大罪と比較すれば軽いので、神の恩恵を失うことはなく、神のゆるしも容易に得ることができるからです。

  13. それでは小罪を軽視してもよいのですか。

    たとえ軽い罪であっても常に神を侮辱することには変わりなく、霊魂に多大の害を与えますから、小罪を軽視するのは大きな誤りです。

  14. 小罪はどのような害を与えますか。

    小罪は次のような害を与えます。

    1.

    愛の徳を冷し、力を失わせ、

    2.

    大罪に陥る危険を多くし、

    3.

    この世あるいは来世において有限の罰を招きます。

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