御ミサに盲導犬が入っている教会を知りました。
御聖体拝領の時、彼は視覚障害者の信者さんを祭壇まで案内しなかったようです。視覚障害者の方はその時、彼を信者席に残し、人の手によって祭壇前まで導かれたようです。
しかし御ミサが終わった後、その方が犬と共に祭壇前に進み出、他の信者さん達に挨拶しました。「この〇〇（犬の名前）とお別れすることになりました。盲導犬としての適性がないという判断が出されたからです。今迄、お世話になりました」と言って、その方は泣きました。
その方には悪いけれど、私はどうしても、主の祭壇のすぐそばに犬（私にとってはそれはやはり「犬」でした）が居るという情景に、ほとんど固まってしまいました。
御聖堂に盲導犬を入れるというこのことは、確かに人の心の善意で行われています。しかし私は、疑問です。野外ミサならまだしも、このような完全に祈りの場所、完全に神聖な場所であるべき御聖堂の中に犬が入ることは、どこかしら相応しくないように思えます。
犬には罪はなく、また犬も神に愛されているでしょう。そして盲導犬は特に、自分の身を削って人間に奉仕しています。私より立派かも知れません。そして、誤解しないで下さい、私は犬猫が嫌いではないのです。
しかしそれでも、うまく言えないけれど、御聖堂には「神様」と「天使」と「人間」しか居てはならないような気がします。
アシジの聖フランシスコの祝日などに、教会の外でペット達が司祭の祝福を受けるのは、私の目にもきっと嬉しく微笑ましく映るだろうと思います（まだ見たことはないけれど）。でも、御聖堂は・・・
私だって、視覚障害者の信者さんの心を傷つけたくありません。
しかし、実際問題としては、わんちゃんのことがあるだけです。「御ミサが終わる迄の間、わんちゃんをどうするか」という問題があるだけです。視覚障害者の信者さんは、御聖堂では、人の手によって導かれればいいのですから。
「御ミサが終わる迄の間、わんちゃんをどうするか」
この解決が、きわめて難しいのですか？
どうしても犬を御聖堂に入れなければなりませんか？
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