2007.07.16

カトリック新聞の「スンモールム・ポンティフィクム」の伝え方

下はカトリック新聞2007年7月15日号の記事をスキャンしたものです。
というのは冗談でした。本当はこうでした。
記事の本文においてはまあまあ本当のことを書いていてくれていると思うから、私もあまりうるさいことは言いたくありません。でも、やはりカトリック新聞社の方々もプロパガンディストなのでしょうか、見出しの使い方を心得ていますね。新聞でも雑誌でも、読む人の目を真先に引くのは断然見出しですよね。あと、画像。
その見出しにおいて「緩和規制」という言葉を使えば、どうなるか。「規制」というものに存在感が出るのですよ。「これからも規制があることには違いがないのだな」との印象を読者に与えます。
しかしそれは今回の自発教令に見られる教皇様のご意向というものを日本の信者に取り次ぐことにおいて、果して適切なのでしょうか。教皇様がおっしゃっておられるのは「規制緩和」ですか? むしろ「実質的には規制という名に値するほどの規制はなくなりました。私達は以前のミサを心から望む信者さん達のために、その声を喜んで聞き、その願いをなかえる態勢を整えました」ということではないでしょうか。どうです?
以下、「スンモールム・ポンティフィクム」の私訳からですが。
このどちらのミサ典礼書に従ったミサの挙行においても、司祭は使徒座からであれ彼自身の教区長からであれ、いかなる許可も必要としない。
第2条から
法の遵守と共にであれば、上述の第2条で述べられたミサ聖祭に、これを自発的に望む一般信徒も参加することができる。
第4条
以前の典礼の伝統に愛着する堅固な信徒グループを持つ小教区においては、司祭は喜んで、1962年に公布されたローマ・ミサ典礼書の儀式に従いつつミサを捧げることを求める彼らの望みを受け入れなければならない。
第5条 第1項から
一般信徒のグループが、司牧者から彼らの望みに対する満足を得ることができなかった場合、彼らは教区司教にそれを伝えなければならない。司教は彼らの望みを満たすように強く求められている。
第7条から
どうです?
あと、御ミサの画像に打った言葉のことです。「公会議前のミサでは、司祭は会衆に背を向けて司式する」。「背を向けて」とは何ともネガティブな言い方ですね。「公会議前のミサでは、司祭は、当時象徴的に主の方角とされていた東を向いて司式する」と書いた方がずっとポジティブですよね。ポジティブな印象を与えたくないのですか?
教皇様のお気持ちをまっすぐに受けて、それを日本の信徒達に伝えて頂くわけにはいかないのでしょうか。
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