2009.07.10

セルフ・インティンクションが禁止になった!

本日、喜ばしいことが伝えられた。大阪教区長から「セルフ・インティンクション禁止」の通達が出されたというのである。7月9日付で出され、書面が手元に届いた時から遵守せよということらしい。及び、先日取り上げた「信者が祭壇の上に置かれたカリスを自ら取ること」も併せて明示的に禁じられたようだ。喜ばしい。池長大司教様に感謝したい。
その「通達」の全文が手に入った。Rick'sCafe さんが紹介して下さっているものである。Rickさん感謝しつつ、ここに転載させてもらう。
文中の強調は管理人
ARCHDIOCESE OF OSAKA
カトリック大阪大司教区
Curia Osakensis
Prot.No.528/09
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2009年7月9日
大阪教区の皆様
大阪大司教  池長 潤
【信徒の両形態による聖体拝領の方法について】
 教区の神父様、修道会・宜教会の方々、そして信徒の皆様に、両形態による聖体拝領の方法について、お知らせいたします。
 日本のカトリック教会では、これまで両形態による聖体拝領の方法として、司祭や聖体授与の臨時の奉仕者から与えられたご聖体を、自分で手で持っておん血に浸して拝領 (intinctio) したり、祭壇上に置かれたカリスを拝領者が自分で手にとって拝領をする方法が比較的一般的に行われてきました。日本カトリック司教協議会・典礼委員会は、この方法を「日本の適用」として、再三、引き続き特別な許しを与えて頂きたいと、教皇庁・典礼秘跡省にお願いしてきました。
 けれども、典礼秘跡省は、ご聖体もおん血も司祭や任命された奉仕者が、拝領者に手渡し授けることが、典礼上、定められた大切な規定として厳密に守らなければならないとの見解を強調し、2009年4月1日に駐日教皇大使を通して届けられた書簡においても、そのことが明示されました。日本カトリック司教協議会はこれを受け、今年6月の定例司教総会で、日本全体でローマの指示に従うよう確認いたしました。
 つきましては、7月9日付けのこの手紙が届いた日から、大阪教区のすべての教会や修道会・宣教会でも、信徒 (修道者を含む) が両形態による聖体拝領を行なう場合、以下の方法に従って行って頂きたくお願いいたします。
 (1) 司祭や任命された奉仕者から直接ご聖体およびカリスを受け取って拝領する。
  いったん受け取ったご聖体を、自分でおん血につけて拝領しない。
 (2) ご聖体をおん血に浸して拝領 (intinctio) する場合は、司祭や任命された奉仕者が直接拝領者の舌の上に置く。
役務を担う者の思いを謙虚に受け止め、日々主の死と復活を記念する教会が、いつもその永遠のいのちに満たされて歩み続けることができますように。
この通達を読む前、このページの上で書いたように、私は「池長大司教様に感謝」した。まあ、今もそれを取り消すつもりはない。しかし、Rickさんはこの大司教様の文章にある種の「横柄さ」を感じたらしいが、私もまた、何かすっきりしないものを感じた。
文中の「けれども」が気になる。「私達は再三、引き続きお願いしてきたのです。身を低くしてお願いしてきたのです。けれどもローマは、頑迷なことに、狭量なことに、権威主義的なことに、それを許そうとはしなかったのです。私達は上からの圧力の可哀想な犠牲者です」的なニュアンスを、読み手に伝えたいが如くである。そのような雰囲気を感じる。
池長大司教様。
私は今回のことを大司教様に感謝申し上げます。
けれども大司教様は、ご自身が上のように感じておられる(それは確かでは?)ことの “ご不幸” を、ご存知でおられないのです。すっかり第二バチカン公会議の魔法にかかっておられるのです。
第二バチカン公会議に参加したほとんどの司教様方が、結局、「教会が平等的、開放的、自由的になるのは良いことだ。悪いわけはない」と無邪気にも信じ込んでしまったのですが、真相はといえば、それが敵の撒いた毒麦であった、誘惑の罠であったということです。
それは、例えば、このような情景です → 参照
これは教会の混乱の基礎、教会の不幸の基礎の一つです。中でも大きなものの一つです。これによって、司牧者の皆さんの心の中に、特に司教様方の心の中に、「教皇と我々はある意味で同格である」という意識が巣食ってしまいました。
第二バチカン公会議は、要するに、司教様、あなた方の「自尊感情」を刺激してしまいました。それを励起してしまいました。
しかし、それは悪魔の罠です。皆さんはそれに引っかかってしまいました。
大司教様はこれからも、疑わずに、そのような意識で、その路線をお続けになるおつもりですか?
日本の司牧者の方々に主の御恵みがありますように!
聖母よ、護り給え。
大天使ミカエル、われらをして悪魔の攻撃に勝たしめ給え、
その奸計を見破らしめ給え!
私達が敏感でありますように!
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