2014.01.04

池長大司教様の言う「高度な神学」とは万人救済的なものだろう

イラスト「風船司祭」

「高度な神学」によって聖書の土壌
(まっとうな読み方)から離れる司祭

山折 ああ、上智大学の横にある教会ですね。楕円形で、たしかに教会としては変わった外観です。

池長 ええ、そうです。もともとは伝統的な様式だった教会が老朽化したために改築し、九九年に完成したのですが、当初は、不格好だと言われたこともありました(笑)。設計を依頼した建築事務所の方には、神学的に高度な内容の講義をしました。その結果、丸みをおびた外観になったのです。内部は祭壇を取り囲むように円形に信徒席が設けられ、あれこそ日本人がなじめる聖堂だと思っています。

文藝春秋 2012年12月号 p.328 (前後関係

 この「神学的に高度な内容の講義」というのがどのようなものだったかは、池長大司教様にお聞きしない限りは知ることができません。

 しかし、これは確かです。前回見た「文化史の中の宣教」は聖イグナチオ教会の新聖堂の建設中に書かれました。

1992年

聖イグナチオ教会建設委員会が発足。

1996年9月

ローマのシノドス事務所、アジア特別シノドスのための「提題解説」を発表、アジア各国の司教達に送付。

1998年4月21日

池長大司教様、「文化史の中の宣教」を発題。

1998年4月19日
〜5月14日

アジア特別シノドス(於:バチカン)

1999年

聖イグナチオ教会の新聖堂、完成。

 即ち、池長大司教様が建築事務所の人に「神学的に高度な内容の講義」をした時期と「文化史の中の宣教」をお書きになった時期はほぼ同時期(数年の違い)だったということです。

つまり、前回見たあのような事を言う人が  
「神学的に高度な内容の講義」をしたのです。

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