2017.03.16

脱同性愛者たちの証言 スティーブン・ベネット

With God nothing is impossible.
或る必要から、脱同性愛者たちの証言を集めます。Index

スティーブン・ベネット(Stephen Bennett)

スティーブン・ベネット

この人も脱同性愛者としてかなり知られた人のようです。自身のミニストリー(伝道活動)を展開していたり、テレビで複数回インタビューされたりしています。

拙訳、試訳。強調と〔 〕は私による付加。

注)元記事には日付が表示されていませんが、HTMLソースの中の「article:published_time」を採用しました。

Christian Broadcasting Network

父親の感情面での拒絶が息子に深い傷跡を残した

Father’s Emotional Rejection Leaves Deep Scars with Son

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by Shannon Woodland700 Club Producer)

Shannon Woodland - 700 Club Producer

2015年12月17日

「私は、父が私を嫌っているように見える分だけ、父を愛しました。父の愛を渇望していたのです。私は、父に受け入れられたい、父に認められたい一心で、オーバーアチーバーになっていました」

“I loved my father as much as my father seemed to hate me. I craved my father’s love. I became an overachiever just to get my father's – his acceptance or his approval.”

スティーブン・ベネットは決して父親の愛情を勝ち取ることができなかった。スティーブンは、彼の父親(アルコール依存症だった)とは違い、スポーツよりも芸術を好み、そして女の子たちと一緒に居ることを好んだ。このことは、彼が恐れていた通り、彼の父親と彼の友人たちが彼を何度も侮辱することを招いた。

Stephen Bennett never could win his father’s affection. Unlike his dad, who was an alcoholic, Stephen preferred art over sports, and the company of girls. That brought on a barrage of insults from his father, and his peers, that Stephen feared were true.

「私はいつも藻掻いていました。自分は他の男たちとは違う、と感じていたので。自分のアイデンティティのことで藻掻いていたのです。『自分はゲイなのか? 自分はクィアなのか?』と」とスティーブンは言う。

“Always struggling, feeling that I was different, struggling with my identity, ‘Am I gay? Am I queer?’” said Stephen.

その後、11歳の時、スティーブンは家族の友人である一人の男性から性的ないたずらをされた。

Then at 11 years old, Stephen was molested by a man who was a friend of the family.

「私はその時、10代になったばかりでした。私は、自分に何が起こったかを、両親には決して言いませんでした。そして、他の誰にも。そして私は、自分のアートワークの中に、そして音楽の中に、孤独を愛しながら、深く入り込んで行きました。そのこと〔性的ないたずらをされたこと〕は本当に、私に、自分が男であるということについての私自身の考えに、悪影響を及ぼしました」

“I just climbed into a shell for all my teen years. I never told my mother or my father what happened; never told anybody. And I sank deep into my art work, into music, being a loner, and that really affected me and my own thoughts of who I was as a male.”

彼が生徒だった期間中〔ハイスクールまで〕、彼は、男性と一緒に居たいという自分の願望と戦った。しかしその後、Pratt Institute of Art and Design〔カレッジ〕の新入生だった時、彼は、或るパーティーがあった夜、初めて同性愛行為を経験した。彼は18歳だったが、それを機に、もう隠すのはやめようと決心した。

Throughout his school years he fought a desire to be with men. Then, in his freshman year at Pratt Institute of Art and Design, he had his first homosexual encounter after a night of partying. Now 18 years old, he decided it was time to stop hiding.

スティーブンは言う。「私がカミングアウトしたのはその翌日でした。とても解放された気分でした。『そう、私はゲイです。それが、私がそうあるところのものです。それが、人々がそう認めなければならないところの私です』と、とうとう言うことができるということになり、解放された気分だったのです」

Stephen said, “And so when I did finally come out that next day, it was very freeing. It was freeing in a sense that I could finally say, ‘Okay, I'm a gay man, this is who I am, and this is who people need to accept me to be.’”

しかし、彼はこう続けた。「そしてそれが、私にとって、私に多大の時間を浪費させることになる、同性愛者のライフスタイルの中に降下した11年間の始まりとなりました」

But then he continued, “And that for me began an 11-year descent into the homosexual lifestyle which really screwed me up big time.”

カレッジを中退した後、スティーブンは売れっ子の肖像画家になった。時は1981年、エイズの流行がヘッドライン・ニュースになっていた頃である。その疾病は、スティーブンをドラッグとアルコールの世界の中に導いたスティーブンの友人たちやパートナーたちの多くの命を奪っていた。スティーブンは、自分はそのライフスタイルを愛している、と公言することは、自分は一つの嘘を生きている、と言うに等しい、と思った。

After dropping out of college, Stephen became a thriving portrait artist. The year was 1981 and the AIDS epidemic was headline news. The disease had claimed the lives of many of Stephen’s friends and partners driving him to use drugs and alcohol. As much as he claimed to embrace the lifestyle, he knew he was living a lie.

「『私はゲイなのか? 本当にゲイなのか?』。私はそう信じて来たのでしたが、しかし今、こう考えを巡らせるようになりました。確かに、表面上、そのように見える。そして人々も、私に、私はゲイに生まれついたのだ、と言って来た。そして私自身、その同じフレーズをオウム返しに繰り返して来た。しかし、深いところにある何かが、私の中の深いところにある何かが、それは本当の私ではない、と知っている。と」

“‘Am I gay? Am I really gay?’ And while I believed it, I guess, if you will, on the surface and people would tell me I was born that way, and I would parrot that same phrase, something deep, deep within me knew that that was not really who I was.”

リハビリによって、スティーブンは薬物中毒とアルコール依存を克服した。しかし、それからも何年もの間、彼は同性愛者のライフスタイルに深く関わっていた。或る日、彼の幼なじみの友人キャシーが彼の家を訪れた。

Through rehab, Stephen overcame his addiction to drugs and alcohol, but for years was still deeply involved in the homosexual lifestyle. One day his childhood friend, Kathy showed up at his door.

(彼女は尋ねた)「イエス・キリストとあなたの同性愛について、時々来て、お話しさせて頂けないかしら。つまり、その二つは両立するかどうかについて」

(She asked,) “‘Can I come and talk to you about Jesus and about your homosexuality? I mean what do those two have to do with each other?’”

スティーブンは彼女と会い、彼女が聖書の中の同性愛と関係する箇所を読む間、静かに耳を傾けた。

Stephen met with her and listened quietly as she read verses from the Bible pertaining to homosexuality.

「それで、彼女は最後に、私がそれまで知らなかった聖書の或る箇所を読みました。コリント人への第一の手紙の第6章の9節から11節までです」とスティーブンは言う。「盗みをする者、姦通する者、殺人を犯す者、同性愛にふける者は、いずれも神の国を受け継ぐことはできません」管理人注1

“So she finally gets to a verse that I’ve never seen before in the Bible, 1st Corinthians, chapter 6, verses 9 through 11,” said Stephen. “The extortioner, the adulterer, the murderer, the homosexual, all of these people will not inherit the Kingdom of God.”

彼はこう続けた。「しかし11節は、私にとって、人生を変えるものとなりました。それはこう言っています、『あなたがたの中には、以前はそんな人もいました。しかし、あなたがたは、洗われ、清められ、神の聖なる用のために分けられたのです。あなたがたは、神の御前に正しい者とされ、義なる者とされたのです』」管理人注2

He continued, “But verse 11 was the one that was life-changing for me. It said, ‘and such were some of you, but you've been washed, you've been sanctified, set apart for God’s holy use. You've been justified, made right before God.’"

「それで、私はその箇所をそれまで読んだことがなかったので、彼女にこう言いました。『ちょっと待って下さい。あなたは私に、同性愛者は変わることができる、と言っているですか?』と」

“And I never saw that before and I said to her, ‘Wait a minute. Are you telling me that gay people can change?’”

キャシーはスティーブンに、神は彼を愛しており、神の助けがあれば彼は変わることができる、と請け合った。しかしスティーブンは、変わることには興味がなかった。何故なら、彼は当時一つの関係の中にあり、彼は、その関係が彼が必要とする愛と受容の全てを与えてくれていると信じていたからである。しかしその状態も、彼のパートナーが、この辺でそろそろお互い別の相手を探さないか、と提案するまでのことだった。

Kathy reassured Stephen that God loved him and with His help, he could. But Steven wasn’t interested in changing – he was in a relationship he believed would give him all the love and acceptance he needed. That is until his partner suggested they be with other men.

「彼が私にそう言った時、私はまるで、自分の心を不意にナイフで刺されたように感じました。つまり、それは基本的にこう言われたも同然でした。「あなたは私には十分ではない。私には誰か他の人が必要だ」と。しかし、私は心の中でこう呟きました。「だからどうだと言うのだ。全ては同じさ。何も変わらないさ」と。

“When he said this to me, it just jabbed me in the heart with a knife. I mean, that's basically what you did. ‘I'm not good enough for you. You need somebody else.’ And when he said that to me in my mind I said, ‘you know what, it’s all the same; it’s never gonna change.’”

拒絶されたスティーブンは聖書に目を向け、答えを探すために教会に行った。

Rejected, Stephen turned to the Bible and even went to church looking for answers.

スティーブンは言う。「それで、次の1年半の間に、少しずつ、神の御言葉が、文字通り私を内側から変え始めました。或る夜、私の目から涙が流れるに至るまで。神は私の目からブラインドを外して下さいました。そこで私は、それまでは知りもしなかった神に、赦しを求めて泣いていました。

Stephen said, “So for the next year and a half, little by little, that word of God started to change me literally from the inside out until it got to a point one night where tears were coming out of my eyes. God removed the blinders from my eyes, and now here I was crying out for forgiveness to a God I didn't even know.”

彼はキャシーに電話し、何が起こったかを説明した。

He called Kathy and explained what had happened.

「その日、彼女と一緒に、私が知っている最も良い方法で祈りました。私のパートナーの家で。電話越しに。私は泣き、心の内にキリストに願いました。すると、文字通りその瞬間、私の心に平和が訪れたのを感じました。それがどのようなものだったかは、言葉で説明することはできません。まるで、私の両肩から重いレンガが取り除かれたようでした」

“In the best way that I knew how I prayed with her that day, in my partner's home, on the phone, crying and I asked Christ into my heart, and literally at that moment I felt a peace come over me. I could never explain the way that I felt. It was like a ton of bricks was lifted off my shoulders.”

スティーブンはパートナーと別れ、イエス・キリストと共にある新しい人生を始めた。時が経つにつれて、彼は、彼の父親もまた難しい子供時代を過ごしたことを知り、父親を赦した。そのことを父親に話した日のことを、スティーブンは覚えている。

Stephen left his partner and began his new life in Jesus Christ. In time he learned that his father also had a difficult childhood and forgave him. He remembers the day he told him.

「その日、父は私をハグし、私の頬にキスしてくれました。そして、私の記憶する限り初めて、私にこう言ってくれました、『スティービー、君を愛しているよ』と。彼はまたこうも言ってくれました、『御免な』と。そして私は、その時に私の同性愛は壊れた、と正直に言うことができます。つまり、私のそれまでの全ての年月は、父親の愛情を探していたということなのです。他の男たちの腕の中で。もちろん、性的にではなく管理人注3。私は父親の愛情が欲しかったのです。そして私は今、本物のそれを手にしています」

“That day my father gave me a hug, he gave me a kiss on the cheek and for the first time I can ever remember my father said, ‘Stevie, I love you.’ He also said, ‘I'm sorry.’ And that moment is when I can honestly say my homosexuality broke. You see, all of those years I was looking for the love of my father, in the arms of other men. Not sexually of course. But I wanted my father's love and now I had the real thing.”

管理人挿入

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1993年、彼はアイリーンと結婚し、そして二人の子供に恵まれた。その子らは今、ティーンエイジャーである。彼とアイリーンはまた、ゲイとレズビアンのコミュニティを対象に、イエス・キリストを通して来る愛と希望のメッセージを伝えるミニストリーを始めた。

In 1993, he married Irene and they later had two children, who are now teenagers. They also started a ministry that reaches out to the gay and lesbian community with the message of love and hope that come through Jesus Christ.

「私には、私が地面に埋葬した数多くのパートナーと、HIV/エイズで死亡した友人たちが居ます。私が感染しなかったのは奇跡です。しかし私は、神が私の人生にして下さったことを証しして行こうと思っています。私は私の妻と子供たちのことを神に毎日感謝しています。彼は私の物語を用いて下さっています。それは一つの悪夢のようでしたが。そして私は、今日の私の現実を思う時、時々、まるでおとぎ話の中に居るようだ、と感じるのです」とスティーブンは言う。

“I've had numerous partners who I've buried in the ground, and friends who've died from HIV/AIDS. It's a miracle I was never infected. But I'll tell you, what God has done in my life, I thank God every day for my wife and for my children. He has taken my story, which was a nightmare, and my reality today is sometimes I feel like I'm living a fairy tale,” said Stephen.

「私は二度と、決して、昔のような自分に返りたくありません。返る理由がありません。私は今、真実を手にしています。本物を手にしているのです」

“I never, ever want to go back to that old person who I was. I have no reason to. I have the truth today, I have the real thing.”

[管理人注1]  スティーブンは正確な引用をしたとは限らない。
例えば、彼が言及した箇所には、普通、「殺人者(murderer)」という言葉はないようである。参照

[管理人注2]  ここも、彼が正確な引用をしたとは限らない。
しかし、もちろん、そんなに意味を外しているわけでもない。

そして、彼が大事にしているのは「1コリント 6:9-11」ばかりではない。「2コリント 5:17」もである。と云うのは、彼は彼のミニストリーの公式サイトのタイトル部にそれを飾っているからである。ここにその二つを書いておく。フランシスコ会訳。

1コリント 6:9-11

6 … 9 正しくない者が、約束された恵みとして神の国を受け継げないということを、あなたがたは知らないのですか。思い違いをしてはいけません。みだらな行ないをする者、偶像を拝む者、姦通する者、男娼、同性愛にふける者、10 盗みをする者、貪欲な者、酒におぼれる者、人をののしる者、かすめ取る者は、いずれも神の国を受け継ぐことはできません。11 あなたがたの中には、以前このような人もいました。しかし、あなたがたは洗い清められたのです。聖なるものとされたのです。主イエズス・キリストの名によって、また、わたしたちの神の霊によって、神との正しい関係にある者とされたのです。

2コリント 5:17

5 … 17 ですから、だれでもキリストと一致しているなら、新しく造られた者です。古いものは過ぎ去り、今は新しいものが到来したのです。

[管理人注3]  私たちの目には同性愛は「性的」なものに映るので、スティーブンのこの言葉はちょっと奇妙に響くかも知れない。しかしスティーブンは、要するに、彼にとって最も根底的なものであった(と彼が思う)心理的動因のことを言っているのだろう。

「罪の概念は中世の哲学が聖書の内容を悲観的に解釈したものである、という考えを徐々に刷り込むことによって」

フリーメイソンの雑誌『Humanisme』1968年11月/12月号 より

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