2018.05.05

エルデル・カマラ大司教 4

カマラ大司教についての記事を幾つか紹介する。

① 

Come i progressisti "non" vinsero al Concilio Ecumenico Vaticano II. Una recensione di "Roma, due del mattino" di mons. Hélder Câmara - Alleanza Cattolica

イタリア語記事。表題は「第二バチカン公会議で進歩主義者たちはどのように “勝たなかった” か。モンシニョール・エルデル・カマラの『ローマ、朝2時』のレビュー」と云ったところか。イタリアの「Alleanza Cattolica(=カトリック同盟)」なるものに属するマッシモ・イントロヴィーニュ(Massimo Introvigne)という人が書いたものである。私の目についたところでは、カマラ大司教の「美談」ではない部分、影の部分に関して、この記事が一番詳しいようだ。カマラ大司教の色々なエピソードについての典拠もしっかりしている。しかし、私はイタリア語を理解しないし、英訳されたものも見つからない。

② 

Chi era davvero Dom Helder Câmara? - TFP Newsletter aprile 2015

これもイタリア語記事。表題は「ドン・エルデル・カマラは本当はどういう人物だったか」。イタリアの「伝統・家庭・私有財産権擁護協会(TFP)」の会長 Julio Loredo 氏(教授)が書いたものである。これは数か国語に翻訳されている。英訳もされているので、あとで訳す。

③ 

Pope Francis Recommends Charismatics Suenens and Helder Camara as Models? - The Eponymous Flower

英語記事。表題は「教皇フランシスコはカリスマ的人物とされるスーネンスとエルデル・カマラを模範として推奨するのか?」。書いたのは The Eponymous Flower の管理人さんではなく Giuseppe Nardi という人。

④ 

Helder Câmara, "Servant of God"? Have They Gone Mad? - Fatima Perspectives

ファチマ・クルセイダーのクリストファー・A・フェララ氏による文章。表題は強烈で、「エルデル・カマラが『神の僕』? 彼らは気でも狂ったのか?」。しかし、この記事は、カマラ大司教に関する記事と云うよりも、現在の教皇様とバチカンに関する(対する)記事である。これもあとで訳す。

⑤ 

DOSSIÊ DOM HELDER : O ARCEBISPO QUE COMUNISTIZOU A IGREJA NO BRASIL ! - Catolicidade

ポルトガル語記事。書いたのは Rafael Queiroz という人。歴史学と哲学の教授(Professor de História e Filosofia)との由。
表題の頭の「dossiê(ドシエ)」というのはこの意味。以前、ここにも出て来た。

② の記事の「伝統・家庭・私有財産権擁護協会」について

「伝統・家庭・私有財産権擁護協会(TFP)」というものがある。カマラ大司教と同じくブラジルの、プリニオ・コヘイア・デ・オリヴェイラ(Plinio Corrêa de Oliveira)教授(1908–1995)が創立なさったものである。私たちにとって南米のカトリック教徒というのはちょっと距離を感じさせるが、記憶にとどめておいていい人だと思う。(当サイトでは、以前、サンタクロースについてのところでお世話になった)

彼を簡潔に紹介するために、同じくブラジルの TFP に属するアントニオ・アウグスト・ボレッリ・マシャド氏が書いた本の中にある文章を借りる。

ファチマの聖母 そのメッセージは希望の預言か? 悲劇の預言か?』より

p. 2

 現代最大の思想戦──国際共産主義と社会主義が世界各地で絶え間なく挑む心理戦に対する反撃──の中で一貫して示された特筆に値する闘争の中で、プリニオ・コヘイア・デ・オリヴェイラ教授は間違いなく優れた指導力を発揮しました。その戦いの手段として、教授は一九六〇年、ブラジル TFP(Society for the Defense of Tradition, Family and Property、伝統・家庭・私有財産権擁護協会)を創立しました。これは後に南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ十四カ国で TFP の自然発生的創立に発展し、その他、五大陸に TFP の代表事務所、類似組織の設立を促しました。教授の偉業には百二十五カ国から好意的反響が寄せられています。
 プリニオ・コヘイア・デ・オリヴェイラ教授は、生前ブラジル・サンパウロの教皇庁立カトリック大学で教えていました。その雄弁で知られた教授は世界的著述家でもありました。彼が示した明晰な、確固とした方針は後世の人たちにとっても導きと励ましになるものです。カトリック教会が滅ぼされることなく、最後には勝利をおさめるという教授の不動の確信は、世紀末の嵐にも似た暗黒の中にあって灯台の役割を果たします。教授の著作や講話は現代における悪の不吉な脅威に関して「最後にはわたしの汚れない心が勝利を収めるでしょう」とファチマの聖母が言われたおことばの反響であると言えましょう。この勝利の絶対的確信に教授は二十一世紀を迎えようとする人類と教会を招いています。

「27. 諸教会に潜入し、啓示された宗教を『社会的』な宗教と入れ替えよ」  - 共産主義の目標 -

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