14. イルミナティと子供の問題
ロシアの南方にあるハルコブという所で数年前、共産党員が議長席につき、そしてある議事をやった事があります。その時にその提案に対して──決議案に対して、賛否の意見を投票に問うてみた所が、賛成25名、反対36名という結果になりまして、明らかに11名反対が多い。それをちゃんと議長の共産党員は勘定しておきながら、「賛成多数と認め、本案は可決致します」と宣言した。ところが一人の議員が「異議あり」と立った。共産党員の議長がその顔をのぞき込んでから「党の規則によって貴公に沈黙を命ず」とやった。これが本当に、鷲を鶏と言うて通すのであります。本場のロシアで、言論の自由が束縛される事、正に斯くの如く著しいものがあります。而も、その議員は閉会後、議長の前に呼ばれて「君、ああいう事をしてくれては困るじゃないか、そりゃ皆が異議を唱え出したら、わしも何とか考え直さねばならないが、誰も黙っていたんだから、党員たる君が真先に反対したりしちゃいかんね」とお説教を喰っている(笑)。ロシアは今や、そうした自由は断然ありません、只あるものは結婚、離婚の自由であります。これだけは確かに自由が認められるのでありまして、以前は宗教上の儀式に従い、神様の前に於いて誓った以上は、人間の浅はかな知恵をもって別れたり離れたりすべきでないと云うような事でありますが、それが今は簡単に結ばれ、簡単に解消されるようになったのです。これもフリーメーソンのつけ所で、家族制度を破壊し、結婚尊重の風をなくし、斯くして人類の縦の文明を壊そうと云うのです。
[管理人] 福島さんの主観に悪意があるとは思わないけれども。
そこいらで懇意になった男女が、1ルーブルさえ登記所に持って行って「両人合意の上で結婚しますからどうぞよろしく」と言えば、それでよい。1ルーブルと云えば、日本の金に換算して確か十何銭位。それだけあればよいのである(笑)。また結婚を解消したければ同じ所へ届け出ればよい。「どうも昨日結婚した女はとんだ莫連者で…… 一緒になりましたが解消したいと思いますから、どうかよろしくお願い致します」、それだけでよいのであります(笑)。ところが近頃は取り消す者が、片一方行けばいい事になっている。即ち離婚は一方的意志で成立するのであります。ところがここに困った事が出来て来る。それは因果応報で、出来た子供の仕末であります(笑)。初めの間は政府が育児院を建て、これに収容していたが、次から次へと生れて来るので幾ら建て増しても追いつかなくなって来た。そこで生れた順番で、一ヶ月なら一ヶ月、三ヶ月なら三ヶ月で、手数のかかる順で二人の赤子に保母一人とか、或いは三人に一人とか云う風にして、保母の数が違うのであります。まるで蚕の一、二眠と同じようなものであります(笑)。丁度こんな風に人間と云うものを、親の手で育てると云う事をやめるのでありますが、正にイルミナティの綱領通りになって来ているのであります。
しかしこれでも、やっぱり費用が出なくなるから、これを制限さすか、或いは金を少し余計持っている者に養わすかと云う事になって来た。この頃ロシアの民事裁判の八分通は私生児認知問題で占領されている。子供が出来ると婦人から法廷に訴える、そうすると裁判所から、その女に関係した候補者に呼び出しを発する。一々日記につけてあるからすぐわかる。呼び出された候補者の中で、チャンと財産が調べられてあるから、一番金の余計ありそうな者に「お前の子であるぞ」と押しつけてしまうのであります(笑)。勿論ロシアだって、親の候補者と子供の血液を採ってみて医学的に親子である事を立証せしめる事は出来るのですが、今のような訳で、一ツの政策上、無理に押しつけてしまうのであります。その男は仕方がないから、ブーブー言いながら、さげて帰るのであります(笑)。親としても「たった一夜の交わりから、本当に自分の子供か何か得体の知れぬものを押しつけられて、とんでもない事になった」といやいやながら持って帰ったのだから、子供に対して愛情がありそうな筈がない。また子供も親に対して、孝行する気遣いは断じてありません(笑)。
これは人類社会にとって最も戦慄すべき事であります。斯くして人間の品性は引き下げられ、人類文化は獣類文化と化してしまうのでありましょう。即ち一つのゼネレーションと次のゼネレーションの間には、日本の三代一人の理想の如き連鎖は無くなり、人類社会はただ紙を積み重ねたようなものに変歪されてしまうのであります。吾々が共産党排撃をするのは金持擁護ではなく、人類文明を擁護せんが為であります。
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