15. フリーメーソンの東洋進出十年と支那の領土保全
さてフリーメーソン秘密結社の魔手は、斯くして世界的に延べられているのでありますが、ここ十年以来東洋に対して彼等が如何なる政策をとって来たかを知る事は、今後の日本人にとっては特に必要かと思いますので、それを暴露してみたいと思います。
彼等の目的とする所は、露支を打って一丸とした経済ブロック(組織)になし、更にその上に印度を加えて、世界総人口の約半数をボルシェヴィキに組織化してしまう、と云うにあったようでございます。私が国際連盟から帰りました昭和2年頃には、フランスの共産党の代議士でありユダヤ人であるドリオなどは、それを不用意にも告白して居ったようであります。彼等のこうした目的を達成せんがためには、どうしても支那の領土保全が必要であります。
支那に資本国家のしっかりした勢力が設定されていると、露支を打って一丸とする計画には必ず蹉跌を来すから、「支那に存在する前世紀以来の列強の勢力を次第に駆逐しよう」と云う事を、彼等は企図していたようであります。而して支那には、どんなヒョロヒョロしたのでも構わないから、一ツの政策を拵えて、それを各国が支持して行く、という方針でやって来ているようであります。これが即ち排英排日の根本原因で、あとの経済的原理などはむしろ彼等が造った第二次的のものと堅く信じています。而してこれが九ヶ国条約となり、更にその後幾多の事実が具体化して参った訳であります。
若し本当に彼等が支那領土の保全を希求するのであるならば、今日迄に吾々の断じて看過する事の出来ない二方面が御座います。
その一つは、大正10年頃ロシアの反革命家のバロン、ウンゲルン将軍が戦に破れて、外蒙古に逃げ込んで来た時、労農政府では奇貨措くべしとなして、大軍を進めて首府庫倫〔クーロン〕を侵し、赤旗を押し立てて、あたかもソヴィエート連邦の一部でもあるかの如く、外蒙古を取り扱っている。
然るに国際連盟は、この事実を見て見ぬ振りをして沈黙している。何故文句を言わぬか、而して何故米国なども、この九ヶ国条約の精神に違反するソヴィエート連邦の行為を十ヶ年間も打ち棄てておくか、と云う事であります。
それからもう一つは何であるかと申しますと、それは揚子江の上流には蒋介石の政府に反対して起こっている所の共匪が漸次猖獗を極めて、今では四十万に達すると云う話であります。これに対しては蒋介石と雖も如何ともする事が出来ない。最近に至っては中華民国ソヴィエート共和国という政府を拵えて国家の中に更に国家を建てた。それを何故国際連盟は黙っているか、米国は知らぬ顔をしているかと云う事であります。
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