16. 連盟と共産組織 満州独立と連盟
しかしこれは、フリーメーソン秘密結社から見れば、支那も早晩、ロシアと同じ組織にしようと云うのでありますから、早手回しになる事だから厳しく言わない。然るに我が国の如き強国が、満州国の独立を援助してやるという事になると、これは彼等にとっては大問題だ。これでは露支を打って一丸とする所の話ではない。ロシアと支那の中間に確固たる楔を打ち込む事になるのであるから、彼等はどうしても承認する事が出来ないと反対する所以であります。外蒙古の赤化であるとか、長江上流にソヴィエート共和国と云うようなものが出来たことは、彼等から見ればむしろ歓迎すべき事であるに相違ない事は、這般の消息さえわかれば肯定し得られると信じます。この露支の関係を洞察せずして、小策を弄するような事があれば、ひどい目に遭うのであります。
私は我が同胞の出来損いである片山潜君と、明治35年に、一堂に会して語った事があります。あの先生が、モスコーに居って「支那より手を引け会」、即ち「対支不干渉」ということを標語とする機関を造り、その長になっておりますが、これが即ち九ヶ国条約に云う所の、支那領土保全の原則と同じ事である。
支那に列国が干渉せずにおけば、段々と赤化するのであります。これは実に重大な点でありまして、恐らく吾々はこれから国難を打開して行くについて、露支連盟なり、或いは米国の秘密結社なり、色々の方面で列国の干渉を喜ばぬと云う暗礁の存在する事を知っておらねば、或いは失敗するのではないかと思います。
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