20. 航空熱と実行の必要の理由
これに対抗するには、日本にも優秀なる飛行機を多量に持ち、敵の根拠地を一挙に殲滅してしまうより仕様がない。豪灣あたりの飛行場は、うかうかしていると逆に叩き潰されてしまう。
この間の帝都防空演習位で「さあ参れ」なんと思っていたら大間違いであります。あれは最後の手段であります。敵機を我が日本国の上空に入れるような事では駄目である。それにはどうしても飛行熱を盛んにしなくては駄目である。愛国機の献納によって飛行機の方は少いまでも出来る。また産業工業の総動員をすれば相当の数を造り出す事が出来る。
しかしすぐ間に合わないものは飛行士であります。機体は消耗品であるから、使用すれば傷む、又悪くなります。しかし飛行機は練習すればする程うまくなる。米国の民間飛行家数と日本のそれとを比較する時、蓋し思い半ばに過ぎるものがあります。早く航空熱を出してやらねば誠に心細い。そのためには愛国飛行機の献納と云う事を、可及的に多くやって頂きたいのであります。飛行機が出来れば自然空の守りに対する理解も培われてゆき、そこから立派な空の勇士も出ようと云うものであります。昭和青年会では、神本君の書かれた「挙国制空」と云うパンフレットを出して、かねがねその方面の世論を喚起すべく奮闘されているが、これは誠に時宜に適した結構な事だと存じています。吾々日本国民は、今や全部起[た]って挙国一致、この迫り来る国難打開に力を致さねばならぬのであります。
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