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7.不完全な愛

第57章

この霊魂が神の鏡のなかで被造物がさまざまの方法でのぼるのを見たことについて。

 そこで、この霊魂は、燃えるような望みにかられて、神の真理の心地よい鏡に見入った。すると、被造物がさまざまのしかたで、さまざまの思いを抱いて、その目的を目ざして歩いているのが見えた。
 多くの者は、奴隷的な恐れに刺激されて、すなわち、自分に加えられる罰を恐れて、階段をのぼりはじめていた。そして、多くの者は、この最初の招きに答えることによって、第二の階段に移っていた。しかし、きわめて偉大な完徳に達する者は、ごく少数であった。

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