ADLは学校と自治体に「12月のジレンマ」を解消するためのガイドラインを提供しています
ニューヨーク州ニューヨーク市、2007年11月28日 … 毎年12月が来ると、学校と地方自治体は、いったいどのようにしてこの祝日をある特定の宗教を他の宗教よりも好むようなことなしに、また、他の人達と異なる宗教的バックグラウンドを持つ生徒たちに居心地の悪い思いをさせることなしに迎えることができるのか、という問題に直面します。
この「12月のジレンマ」を解消するお手伝いとして、当名誉毀損防止連盟（ADL）は、合衆国全土の公立学校と各自治体諸機関を対象に、12月の祝日の公的な受け入れ実施をどのように尊敬心のこもったもの、友好的なもの、また憲法上から言っても許容されるものに保つかに関する材料と情報を提供しています。
ADLのナショナル・ディレクターであるエイブラハム・フォックスマンは、「学校と自治体は、12月の祝賀行事（ハヌカ祭、クリスマス、クワンザ祭）を、それがコミュニティーの全メンバーのために、細やかな感受性、配慮、そして尊敬をもって執り行われる限りにおいて、承認することができます」と言っています。「学校と自治体には、彼ら（生徒たち）がそれをコミュニティーの全メンバーにとって尊敬のこもった、また開放的であり、また友好的でもある環境として保ち続けることを確実にする義務があります。何をするのであれ、彼らは、一つの宗教を他の宗教より好むということはできません。」
ADLの30箇所の支部を通して全国の各学区に送られた書翰の中で、当連盟は、学校がそこで用いる宗教的シンボルをどのように選ぶべきか、祝日についてどのように教えるべきか、そして学校環境をどのように宗教的見解の違いを尊重することによって多様性を祝う場所として構成すべきか等々について注意深くあるべきである、と強調しています。ADLはまた、学校のためのオンライン・ガイド「12月のジレンマ」も提供しています。
その書翰では、一般原則が次のように説明されています。「学校が12月の祝賀行事を承認しようとする際、極めて重要なことは、決して学校自身が宗教を奨励しているように見えてはならないということ … そして、決してある特定の宗教を他の宗教よりも支持しているように見えてはならないということです。」
同様に、祝日の展示に関して責任ある自治体諸機関と市町村のオフィスに対して送られた書翰の中で、ADLは、公共施設における宗教的な展示物の配置に関するガイダンスを提供しています。その書翰には、使い易いチャート、「宗教的展示に関するクイック・ガイダンス」が添えられています。それは、祝日期間中どのような展示が許容できて、どのような展示が許容できないかを説明するものです。
ADLが焦点を当て、詳細に説明するテーマは、次のようなものです。
- 宗教を実践することと宗教について教えることの違い
- 祝日における集会、コンサート、あるいは宗教的な歌や演奏を伴い得る公立学校での他の活動に関するガイドライン
- 学校の敷地内を飾る祝日のシンボル（クリスマス・ツリー、メノーラ、トナカイと雪だるま等）の適切な選択
- 祝日における活動の適切な選択
- 国有施設に展示可能なものとそうでないものに関する理解
名誉毀損防止連盟（1913年創立）は、憎悪、偏見、偏狭さに抵抗し、各種プロパガンダとサービスによって反ユダヤ主義と戦う、世界のリーディング・オーガニゼーションです。
