1995年5月5日
Allen Chezick 様
調査内容
1975年及び1976年における教皇パウロ六世の音声記録に対する聴覚的またスペクトログラフによる分析
研究所報告
1995年3月30日に提出された調査対象物
一つは、1975年の復活祭における教皇パウロ六世の説教を収めたものと確認されているスコッチ社製の90分間磁気テープ。
(真の教皇のものであると確認されているもの)
一つは、1976年の復活祭における教皇パウロ六世の説教を収めたものと確認されているスコッチ社製の90分間磁気テープ。
(詐称者教皇のものであると申し立てられているもの)
分析依頼
二つの声の源泉が同じであるか否かの判定
分析と結論
二つの説教は共に八カ国語による教皇の掩祝を含む。
聴覚的にまたスペクトログラフ上にて比較検証される要素は、ピッチ、イントネーション、話し方の速度、抑制、調子、心理状態、発語の不完全、声質、発音、そしてスペクトログラフ上に視覚的に表示されるエネルギー分布などである。
二つの検体を聴覚的にまたスペクトログラフ上にて比較した結果、これら二つの声は違った源泉から来ている高い可能性があるというのが当方の見解である。
別の検査
公的資格を有する別の検査者からセカンド・オピニオンを得た。その検査者も同じ見解に達した。
公認法廷声音検査官、Audio Engineering Society 会員、インターナショナル・アソシエーション・フォー・アイデンティフィケーション、ミシガン州立大学非常勤講師 B. A. 氏(聴覚/スピーチ科学)