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アメリカの典礼司教委員会 1

参考のために訳してみただけです。
アメリカ合衆国カトリック司教協議会
 
典礼委員会
典礼司教委員会2002年7月ニューズレターより
聖体拝領における適切な姿勢と崇敬のしるしについての説明
ここ数週間のうちに、当典礼委員会事務局は、聖体拝領の際の姿勢と聖体拝領前の崇敬の形に関するいくつかの質問を受け取りました。この問題は、アメリカ合衆国司教協議会によって承認され、教皇庁によって認可されたローマ・ミサ典礼書の総則の一般規則の第160項の適応によって、直接的に対処されます。その適応は、以下の通りです:
アメリカ合衆国の管区においては、聖体拝領のための規定は立つことです。拝領者は、跪くことで聖体拝領を拒否されてはなりません。むしろこのような場合は、拝領者がこの規定の意味について教えられるように、司牧的な措置が取られなければなりません。
立って御聖体を受ける時、拝領者は尊敬の動作として御聖体の前で頭を下げ、司祭から主の御からだを受けます。聖別されたホスチアは、拝領者各々の選択により、舌の上か手の上に授けられます。両形態における聖体拝領の時にも、神聖なる主の御血を受ける前に、尊敬のしるしが表わされなければなりません。
姿勢
聖体拝領の際に信者が立っているか跪くかということについては、ローマ・ミサ典礼書の総則が、そのことの決定を司教団に託しているということが認められなければなりません(第43項第二段落)。アメリカ合衆国の司教団は、聖体拝領の際の基準的な姿勢は立っていることであると定めました。
跪きは、特定の司教区の司教が個別的且つ特殊な環境のためにこの規定を除外する場合を除いては、アメリカの諸司教区においては合法な姿勢ではありません。
拝領者が司教団の決定に矛盾して行動することに関しては、当典礼委員会による規定が用意されています。彼または彼女が起立しての聖体拝領を拒むという理由だけで、拝領者が聖体拝領を拒否されることはありません。むしろ、このような場合には、何故アメリカ合衆国の管区では聖体拝領の際の規範的な姿勢として立っていることが選ばれたのかということについて、拝領者がよく了解するように、司祭によって追加的な指導が為されねばなりません。
崇敬のしるし
同様に、総則(第160項第2節)は、御聖体を受ける前に取られるべき「尊敬の適切な動作」について決定する責任を、司教協議会に与えています。それで、アメリカ合衆国の管区では、聖体拝領者は規定によって、尊敬の動作として頭を下げ、そして司祭から主の御体を受けるようにと指示されています。
姿勢における均一性
ローマ・ミサ典礼書の総則は、動作と姿勢の問題では、「個人の好みや自由裁量に対してよりも、本総則とローマ典礼様式の伝統的な実践によって定められたこと、ならびに神の民の霊的共通善に寄与することに対して注意が向けられなければならない」と強調しています(総則第42項)。総則の第43項および第160項についての考察に則して、司教団はすべての定められた姿勢と動作における均一性の必要について、繰り返し指摘してきました。
このような均一性は「典礼のために集まったキリスト者共同体の成員の一致のしるし」として働き、そして、それは「参加者の心情の表現であり、また心情をはぐくむもの」です(総則第42項)。同様に、均一性の欠如は、分離のしるしとして、または個人主義的感覚のしるしとしてさえ、働き得ます。この分離ということに関しては、特に、「祭儀全体の中心であり頂点である」(総則第78項)奉献の間における信者の姿勢の多様性に関連して、多くの司教達によって取り上げられました。それ故、奉献の間の均一な姿勢としての跪きは、「時々」、そして総則(第43項)に当てはまる状況が明らかに存在する場合に、許されているだけなのです。
ミサ聖祭に参加する信者の欠くことのできない役割を記述する際に、ローマ・ミサ典礼の総則の一般規則は、「神に感謝をささげ、また司祭の手を通してばかりでなく、司祭とともに汚れのないいけにえをささげ、そして自分自身をささげるように努める」「聖なる民、獲得された民、王の祭司」として、彼らのことを表現しています(総則第92項)。二つの責任が、この気高いアイデンティティーから成長します:「祭儀の中で彼らと分かち合いを共にしている兄弟姉妹に対して愛をはぐくむことと同様に、神への深い尊敬の念を強めること」(総則第95項)。このような神に対する尊敬の念と典礼に参加している他のメンバーへの愛は、言葉と、歌と、姿勢と、動作における一致によって具体的に明らかにされます。このように、当典礼委員会は、信者は「天にただひとりの父をもっていること、またそれゆえに、皆が互いに兄弟姉妹であることを念頭において、個人主義または分離のどのような表われであっても避けるべきである」と結論します(総則第95項)。
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