第17章

邪欲と戦うに守るべき順序

 適当に戦う為、守るべき順序をよく心得る事は極めて大切である。数多の無暗な者が、ここに気をつけずして、偶然一時の出来心を以て戦い、遂に亡びてしまうのと同じようにしてはならぬ。そこで、我らが敵及び悪しき傾向と戦うに当たって守るべき順序と云うのは、左の通りである。

 先ず第一、己れの心中に立ち入り、綿密にこれを調べ、如何なる思い、如何なる情に我が心が引き込まれているか、また如何なる情欲がこれを所有し、これを支配しているかを考え、特に斯くの如きものに向かって武器を取って戦わねばならぬ。

 また、もし他の敵が現れ来て、我らに反抗すれば、我らは、現在仕掛けて近く我らと戦うている敵を先ず相手取って、それから他のものと戦わねばならぬ。

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