2006.06.03

司祭「質料も形相も今や関係ない」

初めて告解の秘跡を受けました。
但し、所属教会に於いてでなく。以下、そのプチ顛末。
所属教会で、御聖堂から出てきた協力司祭の神父様に声をかけました。
「ゆるしの秘跡を受けたいのですが。」
反応、あまり良くありません。たぶん、主任神父様から私のことを聞いているのでしょう。
それでも、「じゃ、こっちに来て下さい」と言って下さいました。
そうして、何かちょっとした用事を済ますためだけのように、すこぶる気軽に、修道服のままで、私をごく普通の何にでも使う部屋に導きました。
パイプ椅子に座り、「さあ、始めましょう」という感じ。
私が、「え? ここでですか? 告解室というのは、使わないんでしょうか」と訊くと(使わないだろうことは予想していましたが、ここで訊くのが私です)、「いやいや、あんなところは駄目です。私は使いません。あんな狭くて薄暗いところは人を暗くします。今はゆるしの秘跡というのは、人の長所をできるだけ伸ばそうということなんだから。あんなのは西洋の悪い形だと思いますよ、私は」ということでした。
次に私が、「あの、初めてなんで、形式も何もわからないんですけど」と言うと、「形式もなんも要りません。ただ神様に向かって気にかかることを申し上げればいいんだから」というお返事でした。
「でも、これは秘跡ですよね?」とお訊きすると、「もちろんです」。
「確か秘跡というのは・・私も正確には知りませんが、質料と形相、でしたっけ・・?」と言うと、「いやいや、そんなもの、今は関係ありません。そんな昔の教えは、忘れてもらった方がいいのです」と薄く笑いながらお答えになりました。
とにかく神父様の椅子に座っている御様子からして、素人目にはどうしても秘跡の執行に向かう聖職者の姿には見えません。
そして、私の顔を見て、「主任神父様にお願いしたらどうですか」と言います。やっぱり何か知っているんでしょうね。
結局、「少し考えさせて頂きます」と言って退室させて頂きました。
その後、市内の別の教会に行って(流浪の民)告解の秘跡を受けました。
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