3.あわれみの神
第20章
忍耐ぶかく患難を堪え忍ばなければ、神意に添うことができないことについて。──神はなぜ、この霊魂とその霊的父とに、まことの忍耐をもって患難を堪え忍ぶようはげますかについて。
すると、神は、霊魂がその霊的「父」(16) の救いに対する渇望にかられてささげた第三の願いに答えて、つぎのように言われた。
──いとしいむすめよ、わたしは、かれ自身、霊魂の救いに対する飢えとこれに献身する熱誠とによって、「真理」であるわたしを喜ばせるよう努力することを望んでいる。しかし、かれも、他のだれも、すでに話したように、わたしがあなたがたに許す数多くの迫害を堪え忍ばなければ、これを成しとげることができない。
それゆえ、あなたがたが、聖なる教会のなかで、わたしに誉れがささげられるのを見たいと願うならば、苦しみに対する愛とこれをまことの忍耐をもって堪え忍ぶ意志とを抱かなければならない。わたしは、これによって、かれと、あなたと、わたしの他のしもべたちとが、わたしの誉れを真実に求めていることを認めるであろう。そうすれば、かれはわたしの至愛な息子になるであろう。そして、かれと他の人々は、わたしの「ひとり子」の胸にいこうことができるであろう。わたしの「ひとり子」はわたしが架けた橋である。あなたがたはみな、その橋を渡って、あなたがたの目的に達し、あなたがたがわたしに対する愛のために凌いだすべての苦しみの実を受け取るであろう。
だから、雄々しくこれを堪え忍んでほしい。