1975年8月17日
E = エクソシスト
J = イスカリオテのユダ、人間の悪霊
今日の教会の状態
E: お前はいつ行かなければならないのだ? 語れ、イスカリオテのユダ! さあ、語れ! 至聖なる三位一体、聖父と聖子と聖霊との聖名によりて。
J: 私は使徒だった。〔男の声のような、重苦しく荒い声〕
E: 続けよ、イエズスの聖名によりて!
J: 私は裏切り者だった。
E: 続けよ... 我らはそれを知っている... イエズスの聖名によりて!
J: この時代にも司教達の中に裏切り者がいる。彼らは私とは一点だけ違っている。それは、私は公然と裏切ったが、彼らは自らの本性を隠すことができるということだ。
E: それは本当なのか。…の聖名によりて!
J: そうだ!
E: お前は嘘を言っていないか? …の聖名によりて!
J: いいや。お前は私がこのことを自分の意志で言っていると思っているのか?
E: お前はこのことを聖名によりて言うことを強いられているのか? 真実を言え!
J: そうだ!
E: 誰の聖名によりて?
J: あの忌々しい名... 彼女のだ〔上を指差す〕、ああ!
E: お前はいつ去るつもりなのか? 至聖三位の聖名によりて、真実を言え!
J: 私にはまだ言うべきことがある。
E: では、さあ、お前の語らねばならぬことを、語らねばならぬ全てのことを、イエズスの聖名によりて語れ!
J: この時代の司教達の中に、いずれにせよ... 私に優るとも劣らない二心ある者達がいる [23]
E: 彼らの全てではない。…の聖名によりて、真実を語れ!
J: 全てではない。しかし、多い。私の網にかかるよりも彼らの網にかかる方が簡単だ。
E: 続けよ、イスカリオテのユダ。お前の言わねばならぬことを語り続けよ。天国の聖名によりて、至聖三位の聖名によりて... !
全ての司教が正しい道に従っているわけではない
彼らは従われてはならない
J: 私が今日言わなければならないのはこれである。多くの司教達は正しい道の上にはない。そして、彼らは従われてはならない。従順は非常に重要だ。天国においてさえ、従順は非常に強調されている。しかし、この時代は吠える狼達の時代である。
E: 続けよ、イスカリオテのユダ、無原罪の御孕りの聖名によりて、…の聖名によりて! お前に嘘を言う権利はない。…の聖名によりて!
J: 狼の顎に向かって自らを投げる小羊はいない。人は狼達に従うことはできない。
E: イエズスの聖名によりて、続けよ。…の聖名によりて、裏切り者でなかった聖人達の聖名によりて、お前の額に置かれている聖遺物の聖人達の聖名によりて、続けよ!
J: 狼が来ると全ての人は逃げる。この時代は、おお、狼達の時代である。多くの司教達が、もはや自分が何を言っているのか理解していない強欲な狼達になった [24] 。従って、彼らは従われてはならない [25] 。天国それ自体から見れば、その司教達はもはや従順を要求することができない。
E: 続けよ、イスカリオテのユダ、福いなる童貞の聖名によりて!
J: 人はただ教皇にのみ聞くことができる!
E: 続けよ、イエズスの聖名によりて!
J: 彼(教皇)はもはや自分の文書を発表することができない。何故なら、それらは歪められ、捏造されるからだ
E: 続けよ、…の聖名によりて!
J: 聖霊に毎日祈る必要がある。お前達が溝に落ちないように。別の言い方をすれば、狼の顎にかからないように。
E: 続けよ、イスカリオテのユダ。イエズスの聖名によりて! 教皇について他に言うべきことはまだあるか? お前が天に代わって言わねばならぬことを言え! 我らはもうそのことは聞きたくない。天がお前に言わせたいことを除けば。
J: お前は私がそれ以外のことを言っていると思っているのか? お前は私がこれらのことを言うことを自ら望んでいると思っているのか?
E: イエズスの聖名によりて、語れ! 天国からの真実のみを述べよ! 天の御母からの真実のみを述べよ!
エコンは善き道の上にある
多くの者がそれを探している
J: エコンは勝利するだろう。
E: お前の言ったそれは何か? もう一度言え、イスカリオテのユダ! お前は誰のことを言っているのだ? [26] イエズスの聖名によりて、それを繰り返せ。真実のみを語り、それ以外は口にするな!
J: 長い戦いの末、エコンは勝利するだろう。 [27]
E: 主イエズスの聖名によりて、語れ!
J: エコンは類いなき善き道の上にある。
E: それは本当か? それを言っているのは天国なのか? 主イエズスの聖名によりて、答えよ!
J: 私が善き道と言う時、その意味するところは、その善き道の上には他に誰もいないということではなく、しかしエコンが辿っている道は(その中でも)著しく善い、ということだ。我々が意味しているのはそういうことだ。正しい道が多くあるのではなく、正しい道に多くの人がいる。エコンは正しい道にいる。そして多くの人はエコンが真理を求めているのだということがわからない。だから、その人達もまた正しい道にいる [管1]
E: 続けよ。…の聖名によりて、お前が言わねばならぬことを言え!
J: ルフェーブル大司教まだ大いに苦しまなければならないが、しかし彼は善い。
E: 続けよ。…の聖名によりて、お前が言わねばならぬことを言え! 彼が従っている典礼は善いものか? 主イエズスの聖名によりて、真実を言え!
J: 彼が従っている典礼は唯一善いものだ。
E: 主イエズスの聖名において、それは真実か?
J: 完全に真実だ。
E: 至聖三位の聖名によりて、問う。お前は嘘をついているのか?
J: いいや! それは完全に真実だ。
E: その言葉はどこから来ているのか? 誰がお前にそう言うようにと命令しているのか? …の聖名によりて、答えよ!
J: それを言っているのは、彼女〔上を指差す〕だ。それを言っているのは、上の彼らだ。その真理は高みから来ている。彼ら、上のあそこにいる彼らは、新しい典礼が好きではない。いずれにせよ、古いミサは修正される必要はなかった... 私はこれら全てを自分の意志に反して言っている。〔泣き、ため息をつく〕
E: 善い司教達も幾らかはいる。…の聖名によりて、真実のみを語れ!
J: 従われねばならない司教も幾らかはいる。しかし全てではない! アカボルも以前、これについては言った筈だ。〔ため息をつき、苦しげな呼吸をする〕
原註
[27] エコンの司祭と神学生たちが彼らの偉大な責任(悪霊の支配を防ぐという)にふさわしく全く小さく非常に謙遜なままでいることを祈ろう。悪霊は他の場所と同じように、更には他の場所以上にすら、そこ〔エコン〕で働いている。(そのことを彼、悪霊自身がこれらのエクソシズムの中で確言している。)
P.S. 1978年1月23日のエクソシズムの中に、イスカリオテのユダの声を通して、「ルフェーブル大司教は、文字通り十字架と謙遜の道に従わなければならない」とある。マタイ10:24にもこうある ─「弟子は師にまさるものではない」。
管理人註
[管1] ここは少し「ニュアンス」のある言い方だろう。そのニュアンスを掴むためには「伝統主義者」「保守主義者」という分類を使うことが便利かも知れない(フェララ氏が言う通り、本来は残念な分類だが)。
エコンの正しさを理解するには至っていなくても、いわゆる保守的な感覚を持ち、現代の教会の様々な問題に心を傷めている人達が居る。私もそのような人達のことを “悪い信者” と呼ぶ気になれない。そして、そのような方向性を保てば、そのような人達ももちろん天国に入り得ると信ずる。
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