第14

祈祷の別法

 祈りをするには、もう一つ最も良き方法がある。即ち、ただ一個の言葉も出さず、心を神と一致させるばかりの事である。その時は、間々愛情に満たされたる嘆息を以てこれに依頼し、心の目を以てこれを仰ぎ、専ら聖意に適いたいとの志を上げ、これを相当に、且つ純粋に愛し、これを尊び、これに仕うる為、その祐助[たすけ]を一心に、熱誠に望む事を献げねばならぬ。あるいは、既に前の祈祷を以て願いし恵みを求めんとの望みを、これに献げてもよい。

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