第22

天主の日々に人の為に為し給う事

 一日も一刻も、人は神より何かの新しき恵みを受けぬことはない。何故なれば、毎日毎刻、神は人に存在を保たせて、これを造ることを続け給うからである。また時々刻々、神は人に仕うる如くにして、天をも地をも空気をも海をも、尚これに含まれるものをも悉く、即ち被造物を皆人間の使用に供し給うからである。

 尚また日々聖寵を賜り、悪より救い出して善に導き、あるいは罪を免[のが]れしめ、あるいは過ったのを起き立たしめ、尚新たに落ち度をせぬように、方法を賜るのである。且つ罪人を待ちて、悔い改むるようにこれを召し、罪人の立ち返るや、これが赦し願うよりも早くこれに赦しを下し給い、日々人間の救霊のために聖子イエズス・キリスト、及びその十字架の奥義の富を、悉く人に供して、聖体の秘蹟の中に、始終人間のために居らしめ給う。

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